トップページ > 国際交流員ブログ
国際交流員ブログ
イギリスの英語やアメリカの英語☆異なる綴りの紹介

3月に掲載した記事は、イギリスの英語とアメリカの英語の語彙の違いについてでしたが、今回は綴りについて説明します。日本の教科書では、アメリカ英語を学んでいますので、下記のイギリスの英語の綴りを見たことがないかもしれません。

 

綴りのルール:

..

イギリスの英語 アメリカの英語
~our ~or
~re ~er
~oe~ ~e~
~ae~ ~e~
~ence ~ense
~ll~ ~l~
~e なし
~yse ~yze
~is~ ~iz~
~logue ~log

...

.....

単語の例:       

..

 (最初はイギリスの英語・次はアメリカの英語の綴り)

.

~our や ~or

  • 色:colour color
  • 隣人:neighbour neighbor
  • 味:flavour flavor
  • ユーモア:humour humor
  • 労働力:labour ・ labor

.

~re や ~er

  • メートル:metre meter
  • 劇場:theatre theater

.

~oe~ や ~e~

  • 下痢:diarrhoea diarrhea
  • 胎児:foetus ・ fetus

.

~ae~ や ~e~

  • 麻酔:anaesthesia anesthesia
  • 百科事典:encyclopaedia encyclopedia
  • 小児科医:paediatrician pediatrician
  • 白血病:leukaemia ・ leukemia

※「oe」や「ae」の言葉は、元々古典ギリシア語やラテン語からきています。だいたい科学、医療に基づく単語で見られます。

.

~ence や ~ense

  • 防衛:defence defense
  • 犯罪・違反:offence offense
  • 免許:licence license

※イギリスの英語で、「licence」は名詞のみです。動詞として使った時、「license」になります。アメリカの英語で、「license」は名詞と動詞です。

.

~ll~ や ~l~

  • 旅行した:travelled traveled
  • 旅行している:travelling traveling
  • 旅行者:traveller traveler
  • 取り消した:cancelled canceled
  • 取り消している:cancelling canceling
  • 解除・中止:cancellation cancelation

※少し分かりにくいですが、普通の名詞や動詞、「travel」や「cancel」といった言葉は、イギリスの英語やアメリカの英語にも同じです。二重の「l」がありません。

.

~e や eなし

  • グラム:gramme gram
  • プログラム:programme program

※イギリスの英語でも、コンピューターに関するプログラムの時は、「program」を使っています。「gramme」や「programme」はフランス語と同じ綴りです。中国語と日本語のように、他のヨーロッパの言語は英語に大きな影響を与えました。英語はゲルマン語群の一つですが、フランス語をはじめ、ロマンス語群との繋がりもあります。ゲルマン語群の言語は北ヨーロッパから来て、ロマンス語群はラテン語に起源をもちます。ゲルマン語群やロマンス語群は、両方ともローマ字を使っています。

.

~yse や ~yze

  • 麻痺する:paralyse paralyze
  • 分析する:analyse analyze

※麻痺や分析の名詞は、イギリスの英語とアメリカの英語ともに「paralysis」や「analysis」です。

.

~is~ や ~iz~

  • 謝る:apologise apologize
  • 組織:organisation organization
  • 認める:recognise recognize
  • 気づく:realise ・ realize
  • グローバル化:globalisation globalization

※最近、イギリスでも「iz」を使い始めました。両方が使えます。

.

~logue や ~log

  • カタログ:catalogue catalog
  • アナログ:analogue ・ analog
  • 対話:dialogue dialog

※アメリカでも「logue」が使えますが、「og」は一番一般的な綴りです。

 

英語の綴りは複雑ですね!綴りは違いますが、発音はたいてい同じです。イギリス人とアメリカ人のアクセントは違います。他の英語圏では、イギリス英語かアメリカ英語のどちらかを使い、アクセントも異なります。しかし、一番大切なことは、同じ言語なので、全ての英語圏の人は、お互いの英語が理解できることです。例外はありますが、それは特別の方言か、本当に強い地域アクセントがある人のみです。日本語の津軽弁みたいです!英語圏でも、地域次第でアクセントや俗語が異なります。例えば、アメリカ人の友達は、イギリスのヨークシャーアクセントが分かりにくいと感じたので、テレビ番組を見る時に、字幕を使いました!

 

コメントする(comment) (ここをクリックすると入力欄が表示されます)

必須
必須