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国際交流員ブログ
奇妙な味に挑戦

   私は和食が大好きで、刺身、寿司、天ぷらなどの日本料理に目がないです。ですが、納豆はどうしても好きにならず、嫌いな和食トップ3にランキングしています(他の二つはこんにゃくとごぼう)。その何とも言えない変な味はともかく、まずは納豆のネバネバ糸に太刀打ちできません。日本人は箸でその糸をスパッと切るスゴ技を持っているようですが、私はできなくて、そのネバネバ糸に戦う自分の食事姿がいかにも面白おかしく、人に見せられないです。本当に好きな食べ物だったら、自分の胃袋を喜ばせるためにも、人目を気にせず食べたいだけ食べますが、強烈で臭いにおいがする納豆となると、どうしても人前で食べる勇気が出ず、つい敬遠してしまいます。

   奇妙な味がする食物は恐らくどこの国にもあるでしょう。中国で、まず挙げられるものは「臭豆腐」です。豆腐を野菜や石灰などを混ぜ合わせて抽出した汁と一緒に一晩から一週間程度漬け込んでできたもので、発酵により、強烈な臭いがあり、中国の「悪臭食品」のナンバーワンです。屋台でよく売られるスナックで、喜んで食べる人もいるし、その匂いを感じないように鼻呼吸をやめて足早に通り過ぎてしまう人もいます。2016年、愛知県のJR線で異臭騒ぎが発生して電車がストップした際に、「臭豆腐」が原因として疑われた、ということさえ起こりました。

   その他、「腐乳」(フールー)と言って豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させた食べ物があります。小さい腐った豆腐のかけらに"塩からいたれ"をつけたぬるぬるしたものです。その風味の異様さは納豆に勝るとも劣らぬほどです。ですが、納豆と同じように、好きな人は本当に大好きで、毎日の朝ごはんの食卓に欠かせない一品です。中国人は朝ご飯としてお粥を食べる人が多いです。フールーの鼻をつく刺激的な味はシンプルなお粥との相性が抜群です。そして、パンや饅頭(マントー)の上にこの「腐乳」を塗って食べるという食べ方もあります。(中国の饅頭には餡がありません。)最初はそんな腐ったような匂いに抵抗感があるかもしれませんが、一度食べてみたら多くの人はやみつきになります。

    一口にフールーと言っても、地方によっていろいろ種類があります。北方地方のフールーはかなり塩がきついのに対して、台湾のフールーは味がマイルドです。山椒と唐辛子が加えてあるのは四川風で、甘味が利いているのは上海風です。また若者向けにゴマ、エビ、バラなどが入っている新品種も最近開発されました。腐乳はおかずだけでなく、調味料としても広く使われています。野菜と豚肉の腐乳炒めやスぺアリブの腐乳煮込みなど、炒め物や煮物に、ほんの少し入れるだけで、コクがプラスされてとても美味しくなります。 

    中国人も日本人も食に対する強いこだわりを持つ民族で、食材の発掘、新しい味の創作に労力を惜しみません。納豆であれ、フール―であれ、いずれもわれわれの先祖が食生活の中で、試行錯誤を繰り返して現在の姿に完成させました。一つ一つの食品に長い年月をかけた人間の執念と根気が込められ、国の風土や食文化が体現されています。相手の国の真の姿を知りたいなら、向こうのスーパーや屋台へ庶民的な味の発見の旅に出かけましょう。びっくり仰天する形や匂いを持つ食べ物でも抵抗せずとにかく食べてみましょう。私もねばねばの納豆に挑戦し続けます。

1.png  (「腐乳」(フールー))

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